労働とビール
仕事終わりのビールは格別だ。
私は帰宅してまずビールを飲む。
仕事着のまま、バックパックも掛けたままでまずはビールを飲む。
これが実に美味いのだ。
あまりビールを飲みたくない気分の日や、ビールを飲んでも美味しく感じない日は、体調か精神のいずれかが優れない時だ。
自身のバロメーターをビールで測っていると言っても過言ではない。
聞くに、ビールは古代エジプトでピラミッド建設に携わった労働者にも提供されていたようだ。
太古の昔から、労働とビールの組み合わせが人類に活力を与えてきたことを考えると、仕事終わりのビールという野暮ったい儀式も、何かロマンチシズム溢れるものに感じられる。
しかしながら、アルコールというのは体に負荷をかけることは言わずもがなだか、精神的にもあまり良くない。
飲んでるときはいいのだけれど、深酒が過ぎると翌朝絶望の縁へと連れて行かれる。
なんでも、アメリカでは鬱病の診断をするときにまず、患者に4週間の禁酒を指示するのだとか。
私も二日酔いのときの超絶ネガティブな精神状態には覚えがある。
やっぱりお酒は程々には正しい。何事も過ぎたるは禁物なのだ。
ただ、気分が乗らないとき「昨日は飲み過ぎたかな?」という言い訳が自分にできる。
やる気が出ないこと、無駄に落ち込んでしまうことを酒のせいにすることで、余裕の余白をでっちあげることができるのだ。
完璧にアルコール依存症ですね。
せめて今後、人に迷惑をかけないようにお酒と付き合っていきたい。